主観客観

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「JAPANESE」の印象

2011年3月3日

 私事ながら地中海のマルタ共和国に行ってきた。この国は地中海に浮かぶ島国で、本島であるマルタ島の面積は淡路島の約半分ほどの小さな国である。この国はマルタ十字軍や東西冷戦を終結させたマルタ会談などで有名だが、ほかにも約紀元前4000年の遺跡神殿が散見されるなど、3つの世界遺産も持っている。また、まだ完全に観光地化されていないことで、昔ながらのマルチーズ(マルタ人)の生活・文化が間近に見られるところも魅力的であった。
 マルチーズのほとんどは敬虔なカトリック信者である。そのため、この小さな国には大小さまざまな教会が300以上もある。大抵の所は見学が可能で、運良く現地の方がいれば、丁寧に説明をしてくれるときもある。親切な方が多かった。

 さて、ある大聖堂にて、出口で寄付を募っていた男性がいた。彼は「君たちは静かに見ていてくれたから良かった。多くの日本人観光客は、見学中にぺちゃくちゃとうるさい」と日本人のマナーの悪さを教えてくれた。どうも、彼は日本人を良く思っていないらしい。普段、日本人はマナーが良い方だと思っていた私としては少なからず驚いた。おそらく、場をわきまえない人がいたのだろう。自分が日本にいるときには、大多数のなかの1人であり、日本代表として意識することはほぼ無かったが、ひとたび海の外へ出て悪行をすれば大多数の「日本人」の格を引き下げることになることを改めて感じた。

 帰りの飛行機では、一部の外国人が近くに座った人に次々と話かけ、友達の輪(?)を広げていた。出身は?名前は?仕事は?と大盛り上がりである。しかし近くにいた日本人は決して輪に入らない。頑なに沈黙を守っている。英語が不得手ということもあるかもしれないが、この日本人にはコミュニケーションをとろうとする意志すら感じられなかった。これでは「日本人」に好印象を持ってもらうのは難しい。大聖堂で日本人観光客がうるさいと言われた事が印象的だった私は、同民族間でしか話が出来ない日本人の内弁慶を再認識したのである。

(小夏)


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