主観客観

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世界一の効果

2011年8月3日

 先日、香川県からフェリーで約1時間の小豆島に行ったとき、親切なバスの運転手さんが、「すぐ近くに世界一狭い海峡がある」と教えてくれたので、行って来た。
 その海峡は、全長2,500メートル、最大幅400メートル、最小幅9.93メートルで、「土渕海峡」という。何も案内がなかったら川と間違えそうな大きさであったが、漁船や小型ボートが通る立派な海峡だそうだ。ギネスブックにも認定されている。世界一や日本一、ギネスブック認定などのキャッチフレーズがあるとつい行ってみたくなってしまう。もしバスの運転手さんが単に「小さい海峡があるよ」と言っていたら、行かなかったかもしれない。世界一となることが、人々の関心を集めることにつながる。

 7月に新しく世界一になったのは、なでしこジャパン。強豪が連なるなか、みごとW杯で優勝し、日本に希望の光を与えてくれた。優勝がきっかけとなり、その後のなでしこリーグの観客数は急増し、最多入場者数の記録を更新した。
 何年か前に一度、なでしこジャパンの試合を見たことがある。消化試合であったこともあり、空席が非常に目立っていた。観客はサッカーをやっていると思われる日焼けした女の子たちが多く、コアなファンが中心であった。最近のニュースで見るなでしこリーグの観客は大人から子どもまでさまざまで、W杯によってファンになった人たちが多い。観客数の増加は喜ばしい一方で、一過性のブームとなることを懸念し、どう人気を継続させていくかを考えている選手のコメントも耳にする。ブームで終わってしまう事は避けたい。
 結果を出し続けることが、最も注目を集められる方法であろうが、バレーボールやテニスなどのように、女性がプレーすることが「普通」にすることも大切ではないだろうか。女性がサッカーを始めるのは少々敷居が高い。女子サッカー部がある学校は少なく、サッカーに触れる機会は男性に比べて圧倒的に少ない。これを機にサッカーをやってみたいと思った女の子達が、練習できる環境を整えることは次世代のなでしこを育てていくことにもつながる。

 世界一となるだけでも大変なことであるが、世界一となることで得られた「注目」や「関心」をどう活かすか、次につなげていくかも大変なことである。先を見据えてどう行動するかが重要だ。暗いニュースが多いなか、希望の光をみせてくれたなでしこジャパンを今後も応援していきたい。

(撫子)


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