主観客観

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優しい気持ち

2011年10月5日

 マタニティマークをご存じだろうか。赤ちゃんを包み込む母親の姿が描かれており、妊娠していることを示すマークである。キーホルダーなどの形で身につける。妊娠初期などで、外見からは妊婦かどうか分かりにくい女性に対しても、周囲の人が公共交通機関で座席を譲るなどの配慮がしやすいように考えられ、2006年に導入された。

 厚生労働省が公表したマタニティマークに関する自治体の取り組み状況調査の結果では、2009年度にマタニティマーク入り妊産婦個人用グッズの配付を行った自治体は、回答した1,750 市区町村のうち1,457カ所で83.3%であった。また、都道府県や市区町村において、広報誌での案内や役所の駐車場で妊産婦が優先的に駐車できるスペースの設置、学生を対象とした思春期講座などでマタニティマークの趣旨を説明するなど、妊産婦に優しい環境づくりを目指し、さまざまな取り組みが行われている。公共交通機関においても駅のホームや電車内に啓蒙のためのポスターなどが貼られている。

 積極的な配布や啓蒙活動が行われており、マタニティマークの認知度はこども未来財団の調査によると「意味を含めてよく知っている」は46.7%で、「知らない」の33.6%を上回っている。しかし、小学生以上の子どもを持つ層や子どものいない層で「知らない」という回答が多い。私も最近まで知らなかった。マークの配布が進んでも、周囲が知らなければ配慮は生まれにくい。子育てへの接点が少ない層に対しても認知度の向上が重要だ。

 妊娠中もしくは出産後3年未満の18歳〜49歳の女性に聞いた妊娠中・子ども連れでの外出時に体験した嬉しかったことは第1位が「子どもをあやしてくれた、話しかけてくれた」、第2位は「スーパーでかごを運んでくれた」、第3位は「バスや電車で席を譲ってくれた」となった(こども未来財団調べ)。マタニティマークについては、否定的な意見もあり賛否両論となっているが、周囲の心遣いが妊娠中や子育て中の女性の支えになる。温かい気持ちを持つ人が増えることを願わずにはいられない。マタニティマークや妊婦さんへの理解と思いやりを広め、子どもの親だけでなく、社会全体で子育てを支える体制を作っていきたい。

(撫子)


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