主観客観

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TDB景気座談会の御礼

2012年1月11日

 全国各地を回る景気座談会が終了し、全国7箇所(札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡)の景況感を実際にうかがうことができました。ご出席頂きました皆様、この場を借りて、厚く御礼申し上げます。

 私が行った地域のなかでも特に印象に残ったのは仙台の建設業の方のお話しでした。2011年の東北は3月の東日本大震災を境にして激変の年でした。復旧・復興需要により人材や資材が不足しているという話のなかで、「復興需要の為だけに人材供給が求められているのではなく、長期的に国内産業を考えるうえで足りない」というご意見を頂きました。「いま、大工など建築に欠かせない技術者のメイン層は団塊の世代だが、技術者が次々と定年を迎えるなか、これまで建設不況が続いていたため、企業は新たに技術を受け継ぐ若者を雇うことが難しかった」というのです。もちろん、この影響は復興のスピードにも関連しており、12月時点で3万戸以上の建物は修復が手つかずのまま冬を迎えると聞きました。
 次世代の技術者が足りないのは建設関連のみの話ではないでしょう。他地域でも機械工が足りない、福祉従事者が足りないなどのご意見を頂いています。

 若者が求める職業とこれからの日本が必要とする職業の溝を埋めなければ、これからの日本は強みである技術力を失い衰退へ向かう可能性が高まってしまいます。毎年学生の就職率が注目され、下がるごとに厳しさを感じてはいますが、業種に偏りがあることには、あまりフォーカスされないようです。
 「がんばろう、日本!」。2011年、あらゆるところで目に耳にしましたが、私たちができることは復興に携わることのみではなく、これからの日本を考えることも含まれています。
 景気座談会にてうかがった2012年の見通しには、先行き厳しいご意見が多いなかでも、自社での対策や期待要因など明るいご意見も頂いています。将来を嘆くだけではなく、変えようとする企業の力強さに日本の光明を感じました。

 なお、景気座談会の内容は2月に発刊する景気白書に掲載いたします。また、TDB景気動向調査内で皆様から頂いた、2012年の景気見通しに関するご意見も掲載いたしました。日頃よりTDB景気動向調査にお答え頂いているお客様に送付させて頂きますので、ご覧頂ければ幸いです。

本年も皆様にとって有益となる情報を発信できるよう努めてまいります。今後とも、弊社およびTDB景気動向調査を何卒よろしくお願い申し上げます。

(小夏)


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