主観客観

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若年層からの職場経験の取り組み強化を望む

2012年2月3日

 最近、高校1年の愚息がバイトをしたいと言い始めた。
 これまで小遣いが必要な際には、理由を聞いてその場その場で対応をしてきたが、高校ともなれば、友達との付き合いも増え、また濃くもなり、どうやら足りないらしい。最近はほぼ毎日、自分の弁当を前日の夜にこしらえているから、足りないことにはうすうす感づいてはいた。

 職種は、自身の興味のある飲食店を希望しているようだ。履歴書を書き、店の張り紙やネットで募集状況を調べ、電話で日取りを決めて面接に行っているが、勤務日などの条件が合わないようで、まだ決まっていない。先日、面接先で「アルバイト許可書を担任にもらってください」と言われ、担任に頭を下げて記入してもらったようだ。

 学校は勉強をするところだという異論もあり、進学校を中心に高校によってはアルバイトを許可していないところも多いが、社会性を身につけるためにも、なるべく若いうちからアルバイトはやるべきだと考える。いろいろな業種や職種を経験することは、かならず人生の糧になる。
 お金を稼ぐことの大変さや、お客様や扱う商品、サービスの反応を自分の五感で感じとって欲しい。

 2012年3月卒業予定の大学生の内定率(12月1日時点)は前年同期比3.1ポイント改善の71.9%と改善はしたが、96年の集計開始以来、前年に次ぐ低水準である。2013年3月卒業予定の就職活動は、就活期間が長すぎることで学生が勉学に励む時間が少なくなっていることを危惧する声を反映し、解禁日が10月1日から12月1日へ2カ月短くなった。ただでさえ内定率が低迷するなかで採用活動期間が2カ月短縮されたことで、学生は企業や業界を検討する時間が減り、短期決戦で就職先を決めなければならなくなった。

 現在の社会が抱える問題の1つに雇用のミスマッチがある。文部科学省はミスマッチを減らすために、小学校での職場経験、中学校での職場体験、高校でのインターンシップと、学生が職業に接する機会を設けている。ただ、日数は限られており多くの職種は経験できない。また、賃金が発生しないために、お金を稼ぐことのありがたみを感じることもできない。
 せめて進路を決める時期の迫っている高校生には、多くの職種でのバイト経験を課し単位に取り込むなど、座学だけではない教育カリキュラムの策定をして欲しい。自身の適性を早く見い出すことができる学生が多くなれば、雇用のミスマッチを減らすことができるのではないだろうか。

(太公望)


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