主観客観

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手にとって見てもらう機会を作る

2012年7月4日

 先日訪れたとある商社のファミリーフェア。被服から食品、ベッドに至るまで取扱商品は非常に多く、広大なイベントスペースを回るだけでも一苦労であった。また、来場者数も非常に多く、消費不振などどこ吹く風というように、大きな買い物袋を下げた人やスーツケースをひいている人も少なくない。購買意欲を最大限にして来場しているのではないかと思うほどだ。会場を見回してみると、お年寄りや家族連れが目立ち、広めに確保されていたフードコートや休憩所は空席待ちとなるなど盛況であった。

 モノに溢れた時代のため、生活困窮から喉から手が出るほど欲しいと思いながら生活をすることは少なくなったかも知れない。しかし、今回のフェアを見る限り、消費者の購買意欲が飽和状態にあるとは思えなかった。実際に目にしたら欲しいと思う商品は多く、そして、消費者は「何か良いものはないか」と探している。また、数ある中から探すという行為にも価値を見出しているのだろう。現に、大きな買い物袋を下げた消費者がそこに存在している。

 いま、販売事業を立ち上げ、商品を手軽に市場に流通させる手段として、最も手軽なのはインターネットであろう。あえて店舗を構える必要もなく、自宅で起業することも可能だ。私も、いままでは、ネットによる販売手法の手軽さと商圏を広く持てることの効果に利点を感じていたが、今回のフェアに行って、やはり実際に目にしてもらう機会を減らしてはいけないと、実感した。消費者が商品を目にしてどのような反応を示すかは、ネットであったら知ることは難しい。何を求めているのかを直接知る機会となるのだ。表情1つだけでも、「○○だったらいいのに」という声だけでも商品開発においては貴重な情報である。
 また、消費者においても、決まった欲しいものがあるならよいが、何かないかとネットで探すよりは、実際に手に取り商品を見た方が、商品イメージとのギャップが生まれることもなく、買い物の充実度も高まる。

 消費者に買いたいと思わせるまでは、マーケティング論のなかで市場調査や販売戦略などあらゆる段階、手法があり、一見取っ付きにくいかもしれない。「いやいや。机の上で考えているだけではダメだ、習うより慣れろ」というならば実際に商品を持って売りに出るのも手だ。
 展示会、即売会などに積極的に参加し、より多くの消費者と商品をマッチングさせる機会を持ってみてはいかがだろうか。販売経験が少ない企業はもちろん、すでに販売を行っている企業にとっても展示会・即売会は、販売者と消費者の距離が近いことで、生の消費者の声が聞ける絶好の機会である。

(小夏)


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