主観客観

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街コンで地域活性化

2012年8月3日

 「街コン」をご存じだろうか。「街コン」とは街ぐるみで行う大規模な交流イベントで、地域活性化策として注目されているものだ。2004年に宇都宮市で開催された「宮コン」が始まりとされ、飲食店数店が街おこしイベントとして開始した。宇都宮市の商店街では郊外の大型のショッピングモールなどのオープンにより、客足の減少が課題となっていた。「宮コン」は商店街を活性化する取り組みとして年6回開催され、年間の経済効果は2億円とも言われる。

 「街コン」は2011年頃から急増し、全国各地で開催されるようになった。私の周囲でも街コン経験者が増加しており、彼氏彼女ができたという声も聞く。「街コン」は複数の貸し切り飲食店を巡るスタイルが一般的で、参加する飲食店にとっては新規顧客の獲得につながる。また、1回で数百〜千人の人が集まるため、飲食店の売り上げ増や商店街の活性化につながるだけでなく、初めて街を訪れる人への宣伝効果もある。消費の低迷で商店街や飲食店の衰退が進んでいるなか、起爆剤になることが期待されている。さらに、男女の出会いの場として、未婚率の増加や少子化に歯止めをかけることも期待される。

 「街コン」は地域活性化について有効な一手となる可能性があるが、魅力的な飲食店や商店街の存在がなければ、集客自体も困難かもしれない。やはり人気のある「街コン」は若者に人気のエリアで開催されるものだそうだ。また、せっかく新規顧客を呼び込めたとしても、「その地域にまた行きたい」という気持ちにさせなければ、次につながらず、単発のイベントとなってしまうだろう。「街コン」をきっかけに訪れた人に再度足を運んでもらえるよう、飲食店のみならず、商店街や地域全体の魅力を、「街コン」を通じてPRしていくことが大切だ。どんなイベントを仕掛けても、結局のところ飲食店、商店街、地域の魅力がなければ活性化はできない。魅力を高めていくことが最も大切であり、その魅力を伝える手段として「街コン」など、さまざまなイベントを行うべきなのではないだろうか。

(撫子)


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