主観客観

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輸入車の好調にみるブランド力と
ユーザーニーズの相乗効果

2014年7月3日

 2013年度の外国メーカー車の輸入車登録台数は、前年度比22.9%増の30万2,018台となった。軽自動車を含む国内自動車販売台数が同9.2%増であったことを考えると、まさに「快走」と言うべき伸びを見せている。

 最大の要因は、海外メーカーが小型車のラインナップを充実させたことだ。厳しくなる欧州の燃費規制に対し、各社が燃費の良い小型車の開発に注力したことが、日本の消費者ニーズにうまく当てはまった格好だ。

 日本市場において、輸入車は長らく「高級品」であった。しかし、これらの小型輸入車は価格帯も国産車に近いものとなり、消費者にとっては「あこがれのブランドが手に届く」ようになった。そこへ国内景況感の改善、消費税増税前の駆け込み需要が追い風となり、購買を一気に後押しした。

 若者の車離れなどによる先行きの厳しさが指摘される国内自動車市場。そのようななかでの輸入車の快走は、高いブランド力と消費者ニーズが合致した際の威力を見せつけたと言えよう。

 その輸入車も、消費税増税後の4、5月の登録台数は、前年同月比2桁減となった。しかし、輸入車インポーター・ディーラーは、2014年度販売についても強気の見通しを立て、積極策に打って出る。カーナビ、ETC、車間距離調整機能といったオプションの標準装備化、新モデル・特別仕様車の投入、低金利ローンといったテコ入れ策を行うとともに、弱点であるサービス網についても、新規出店を進めアフターサービスに対する不安解消に努める。

 個性が強く趣味性が高い輸入車は、増税の影響が相対的に小さいとも考えられる。日本メーカーのお家芸であった小型車で日本市場を着実に切り崩している輸入車。2014年度の動向が注目される。

(K.H)


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