主観客観

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「食」生活について

2014年8月5日

 2014年7月、上海福喜食品(中国)が製造・出荷した食肉(鶏肉)が消費期限切れであったという問題が発覚した。問題発覚後も、期限の改ざんをはじめ、極めて劣悪な衛生管理下で製造・保管・出荷されていたことが分かってきた。
 日本国内では、同社から大手ファストフードチェーンやコンビニチェーンなどが人気商品の材料として調達していたことも、世間の関心を高める要因となった。幸いにも、これらの調達企業が製造元からの調達停止、調達先の変更などの対応を迅速に行ったこともあり、国内での健康被害は報告されていない。しかし、今回の問題発覚を受けて、人々のなかで「食」についての関心がいっそう高まったのではないだろうか。

 農林水産省によると、平成24年度の日本の食料自給率(カロリーベース)は39%にとどまり、多くの食料を国外に依存している。つまり、国民が生きていくために必要な食料を自給できていないわけである。しかし、経済的・物質的に豊かな日本では、多くの食べ物が世の中にあふれている。一年を通して、食べることに困らず、多くの食べ物が廃棄される現在は、「飽食の時代」でもある。
 また「飽食の時代」の影で、「生活習慣病」、いわゆる肥満といわれる患者が増加している。一昔前、この病気は栄養不足を原因とした病気であったが、現代では過食、偏食、栄養の摂り過ぎなどを原因とする病気となっている。

 経済が発展し、食べることに困らなくなった反面、四季に見合った「季節の食材」を食べる機会は、少なくなってきたのではないか。「春は芽のもの、夏は葉のもの、秋は実のもの、冬は根のもの」という言葉を聞いたことがある人は多いと思うが、日々の食生活のなかでこのことを感じている人は多くはないはずだ。

 「低い食料自給率」と「飽食の時代」、過食、偏食、栄養の摂りすぎなどを原因とした「肥満患者の増加」という矛盾だらけの現代にあって、安全性に懸念が示される食べ物を避けて、いつ、何を、どの程度食べて生活をしていくのか、ほんの少し考えてみてもよいのではないだろうか。

(青磁)


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