主観客観

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チームの総合力

2015年1月8日

 2014年11月に行われた日米野球で侍ジャパンが、MLB(メジャーリーグ)オールスターを相手にノーヒットノーランで勝利したことは記憶に新しい。日本人投手は野手に比べてメジャーでも成功事例が多く、今回もその能力の高さを十分に示す結果となった。パワー面では見劣りする侍ジャパンが、俊敏性や正確性といった長所を活かし、チーム全体の総合力で勝利した試合といえるのではないか。当日の試合で出場した投手陣は所属チームではエース級であり、登板順をどうするかという贅沢な悩みもあっただろう。侍ジャパンの小久保監督は選手の持っている能力のほかフィジカル面やメンタル面のコンディションから現時点で最高な選手を選んだと思われる。また、チームの戦略を理解し、自分で考えて着実に結果に結びつけることができる選手を選ぶこともポイントになったはずだ。

 企業活動における勝利の定義は一つに括ることはできないが、株式会社である以上、競合企業との競争に勝ち、事業活動から収益を生み出し、従業員や取引先、株主、社会へ還元しつつ、事業を永続していくことが求められる。企業をひとつのチームに見立てた場合、チームを構成する従業員が経営方針を理解し、個々の頭で考えて、実行することが重要となる。

 また、チームを率いる監督である経営者は、ビジョンや経営方針、戦略を従業員に自らの声で伝えていくことが必要となるだろう。グローバル化が進展する現在では、組織のダイバーシティ(多様性)も進んでいくことが想定され、さまざまな人種や価値観の異なるメンバーとチームを組む場面も多くなると思われる。多様性のあるチームでは、共通のよりどころとなる理念が一層重要になってくる。
 組織力の強さという点では100の力を持った1つの個がある組織よりも、1の力を持った100の個がある組織のほうが多様性から生まれる効果は高いといえるのではないだろうか。競合企業との戦いで勝利を手中におさめていくために、企業の総合力が試されることになる。

(フィリップ・子虎)


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