主観客観

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フレームワーク思考

2015年4月3日

 数年前、ロジカルシンキングをはじめとする思考ノウハウが、ちょっとしたブームとなった。
そうしたものの一つに「フレームワーク思考」がある。


 フレームワークとは現象を理解するための思考の枠組みのことで、経営環境を分析する「3C」、自社を分析する「SWOT」、マーケティングの「4P」などが古典的なものとして知られている。これがブーム時には、外資系コンサルティングファームなどを出所に「7S」、「5フォース」、「PPM」、「PLC」、「PEST」、「VRIO」、「バリューチェーン」・・・と百花繚乱、実に100を超えるフレームワークが登場した。

 それから数年が経ち、フレームワークの知識は一般化した感がある。しかし、これを実際に使いこなすことはなかなか難しい。本で学んだ程度ではありきたりの分析結論しか得られなかったり、事象をフレームワークに無理矢理当てはめてしまい、かえって問題の本質を見誤ってしまったりということがよく起こる。

 「知識」を「知恵」として活用するためには、繰り返し実地で使いこなして血肉化するしかない。しかし、そんな機会があるのはコンサルティング会社や大企業の企画・マーケティング部門など、ごく一部。有用性はわかるものの、普通に仕事をしているなかでフレームワークを本当に身につける機会などなかなかない・・・
そんなふうに思うなかで、興味を惹かれる練習法を耳にした。それは、もっとも一般的なチャートである「マトリクス」を日常生活のなかの様々なものに当てはめてみて、自分でフレームワークを作ってみるという方法だ。

 ビジネスから離れて、個人的関心の高いテーマを選ぶ。野球好きならプロ野球選手を「推定年俸×出塁率」のマトリクスで分類してみる。テレビが好きなら女性タレントを「身長×ヘアスタイル」で、食べ歩きが趣味なら飲食店を「中心価格帯×ネット上の評価」で分類してみるなど。他にも、買いたい家電、子供の進学先候補、戦国武将のキャラクターなど、テーマはいくらでも見つかる。できれば「1日○個」とノルマ化する。

 最初はありきたりなものしかできないが、ときおり斬新な切り口が見つかったりする。続けているうちに、「分析の一方の軸は必ず金額だな」、「物を買うときに自分の好みより世間の評価を重視しているな」などと、自分が無意識に持つものさしや価値観に気づくこともある。

 そうこうしているうちに、ビジネスでも、「自社の顧客はどのような分析軸で切ることができるか」、「自社の商品はどのようなマトリクスで切ることができるか。一方競合は?」などと、フレームワーク思考が自然に生まれてくるようになり、分析軸を設定する能力も高まってくるという。

 頭の体操と思って、試しに実践してみてはいかがだろうか。

 

(K.H)


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