主観客観

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社長の早慶戦

2015年9月3日

 5月末に行われた、東京六大学野球早慶戦。今年はそのポスターが話題を呼んだ。
「ハンカチ以来パッとしないわね、早稲田さん」
「ビリギャルって言葉がお似合いよ、慶應さん」  
 この両校のチアリーダーが煽り合うパターンのほか、選手、マーチングバンド、マスコットがそれぞれ煽り合うという内容で、ユーモアに溢れたポスターであった。結果は、早稲田の優勝に終わったのだが、両校のライバル関係について改めて世間の関心の高さを感じた。そこで、今回は帝国データバンクのデータを用い、両校出身社長のデータをもとに、「社長の早慶戦」を本稿で開催してみようと思う。  なお、集計は帝国データバンクの企業概要ファイル「COSMOS2」(2014年末時点)をベースに、一部信用調査報告書ファイル「CCR」を組み合わせて行った。

1.人数
 人脈という意味でも、同窓の社長が多数いるというのは大きなアドバンテージとなるだろう。とくに、両校の同窓会組織「三田会」と「稲門会」は、他の大学を圧倒するほどの力があると言われている。そんな両校出身社長の人数を比較すると、慶應1万1703人に対し早稲田1万993人で、ここは慶應の勝利となった。

2.女性社長
 女性の活躍推進が国を挙げて進められるなか、数多くのリーダーを輩出してきた両校出身の女性社長には一層の期待が集まるだろう。両校の社長のうち、女性が占める割合を比較すると、早稲田1.75%に対し慶應1.66%と、早稲田がわずかに上回った。しかし、両校ともに全体(およそ7.5%)と比べるとかなりの低水準にある。

3.平均年齢
 社長の年齢は、若ければ良いというものではないが、高齢の社長が長く経営を続けることは、事業継続のうえでのリスクとなりうるため、なるべく早い段階で後継者に事業承継するのが望ましいだろう。そこで、両校の社長の平均年齢を比較すると、慶應62.58歳に対し早稲田62.76歳で、慶應出身社長の方が若かった。しかし、両校ともに全体(およそ59歳)と比べるとかなり高齢と言える。

4.上場社長  上場企業の社長といえば、企業の規模や知名度の高さから、相当の重職であると言えよう。慶應出身の上場企業社長は273人、早稲田の186人の約1.5倍と大きく差がついた。

5.創業社長
 同じ社長でも、ゼロから事業を興すのと、先代から引き継ぐのとでは、そこまでに至る苦労の大きさは大きく違うだろう。早稲田出身社長のうち、創業社長が占める割合は30.3%で、慶應の21.1%を10ポイント近く上回った。なお、同族承継で社長となった割合を比較すると、慶應55.3%、早稲田43.9%となっている。 「野球の早慶戦」では早稲田の勝利に終わったが、「社長の早慶戦」の結果は3勝2敗で慶應に軍配が上がった。

※なお、今回の勝敗は筆者の主観によるものであり、絶対的なものではありません。また、人口に膾炙している「早慶戦」という呼称を使用しましたが、「慶早戦」としなかったことに他意はありません。

(Ti)


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