主観客観

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心躍る消費なら財布のヒモはゆるむ

2015年12月3日

 気に入っているスーパーがある。1週間分の食料を調達するため、そのスーパーへ毎週土曜日に家族みんなで買い出しに行くのが我が家の定番となっている。9時30分のオープンと同時に店内に入り、食料品で山盛りいっぱいになった買い物カゴをレジで精算し、家路につく。

 我が家がひいきにしているスーパー「ヤオコー」は今年、近所にオープンして以来、連日多くの人で賑わっている。それ以前は家の周りにあるGMや地場の食品スーパーなどで買い物をしていたが、「価格が安いけれど商品が今一つ」「新鮮で美味しいけれど、高すぎる」「売り場が画一的で面白みにかける」「店自体に活気がない」というのが、主婦歴7年の私の個人的な評価である。それでもそうしたスーパーを渡り歩き、日々の食料品を買い込んでいたが、前述のスーパーがオープンして以降はそちらに通いつめている。

 足繁く通っている理由について改めて考えてみると、その理由は単純明快で「買い物が楽しいと感じられる」からだ。主婦にとって食品の買い出しは日々のルーチンワークであり、心躍るものではない。そうしたなかにあって、このスーパーに行けば「今日はどんな発見があるだろうか」と思わせてくれて、そして買い物全体の内容に満足して気持ちよく帰ってこられるのだ。

 平積みや目のつくところに置いてある食品は大抵おいしく、ハズレがない。これはお店の提案力が高いためだろう。精肉・鮮魚は新鮮でおいしいので、安くはないが「この品質でこの値段なら、まあしょうがない」と思える。良質な商品に対し良心的な価格を設定しているからだろう。レジ担当の人たちも格別に愛想が良いわけではないが、気持ちの良い対応をしてくれる。従業員教育が行き届いているのだろう。そして、そうした店舗に惹かれ近隣の人たちが買い物に集まるため、店舗には程よい活気がある。

 このヤオコーは埼玉県を地盤とする独立系の食品スーパーで、「食生活提案型スーパーマーケット」を標榜し、提案型の売り場づくりに定評がある。2015年3月期の連結純利益は前期比10.2%増の約78億円と過去最高を更新している。好調な会社には必ず理由があるはずで、売り場を知っているからこそその業績には納得がいった。

 家計をやりくりする主婦としては、景気が少々上向こうが、手取りの給料が若干増えようと、食品や日用品など日々の出費を安易に増やそうと思えない。しかし、心躍る買い物には多少お金を使っても良いとは考えている。理由があればお金は使う。食料の買い出しという日々の生活にワクワク感を与えてくれるこのスーパーへ、また次の土曜日も買い出しに行こうと思う。

(星月)


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