主観客観

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アウトバウンドにも注目を

2016年10月5日

 「海外に行きたい」。学生時代にイギリスへ短期留学をしたことがきっかけとなり、すっかり海外旅行の虜になった。オックスフォードでの生活は、ハリー・ポッターの世界にいるかのようで、撮影に使われたクライストチャーチの食堂に入ると、ホグワーツ(主人公たちが学ぶ魔法学校)の一員になった気分となった。加えて、日本とはまた違った美しい街並みや午後3時に必ず飲む紅茶、19時になっても沈まぬ太陽など、現地に赴くことで感じる“面白さ”を知ってしまった。慣れない土地での生活に、常にワクワクしたあの時の感情が今でも思い出される。

 この“面白さ”を知っている人は少なくないだろう。観光庁の統計データによると、年間の観光目的の出国日本人数は2004年から2015年まで毎年1,500万人を超える。日本人の多くが何かを求めて日本を出国する。私のように“海外旅行の面白さ”に魅了された人かもしれない、家族や友人に会いに行く人かもしれない。目的も滞在日数もさまざまだろうが、海外を経験している日本人は少なくない。

 昨今、インバウンドやそれに関する話題は尽きないが、アウトバウンド 1にもぜひ注目したい。確かにこのご時世に海外へ行くとなると、「何があるか分からない」「危ない」というイメージがついて回る。しかし、海外旅行の全てがそれだけではないということも知ってほしい。海外に赴くことで幻想的な風景や初めて味わう料理などを楽しむこともできれば、現地の人との交流によりビジネスチャンスが生まれる可能性もある。政府もアウトバウンドに期待をしており、観光庁は、アウトバウンドの促進で、「日本人の国際感覚の向上」「国民の国際相互理解の増進」「インバウンド拡大への貢献」が期待できるとしている。

 海外旅行には現地に行かないと分からない“面白さ”が必ずあり、海外に行ったからこそ、日本がどれほど素晴らしい国なのか、逆に足りないものは何かが明確になるかもしれない。
これからの日本の観光産業はインバウンドのみならず、アウトバウンドにも注目することで、大きく成長するのではないだろうか。

1.アウトバウンドについては下記参照。 観光庁「日本人の海外旅行の促進」(http://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/kokusai/kaigairyoko.html)

 

(週一焼肉)


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