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設備投資の拡大で好調続く電気通信

2012年8月3日

 2011年度通期(2011年4月〜2012年3月)の国内携帯電話出荷状況(凱M総研[東京・港])は、スマートフォン出荷台数が前年度比2.8倍の2,417万台、総出荷台数の56.6%(前年度22.7%)に拡大した。TDB景気動向調査にも「スマートフォンが好調」(プラスチック製品製造)との声が寄せられるなど、関連する業界は好調を持続している。電気通信サービスの景気DI(47.0)は前月から悪化はしたものの、依然、51業種中で「人材派遣・紹介」(49.2)に次ぐ第2位の高水準となっている。一部には「スマホ需要等が下期低迷との観測」(電気機器製造)との声も聞かれるが、「秋にiPhone5の発売が予定されておりアクセサリー販売もけん引される」(携帯電話関連商品製造)など、新たな需要も期待され、当面は高水準での推移が見込まれそうだ。

 スマートフォンへの切り替えが進むことで、機器自体や関連商品の販売増につながるだけではなく、通信整備への設備投資拡大も見込める。これまでの携帯比で約10倍の通信負荷がかかるスマホの増加により、電波状況が逼迫しているという背景があるためだ。
 昨日もNTTドコモで関東、甲信越、東海、関西の一部地域で通信障害が発生。通話やメール、サイトの閲覧などを利用しにくい状態となった。原因については調査中だが、前月にも利用者のメールアドレスなどが勝手に変更される事故も発生しており、拡大するスマートフォンへの対応は、まだまだ遅れていると言わざるを得ない。

 スマートフォンへの切り替えが急速に進むなか、通信各社にとって、安定した通信のための通信速度を確保するという電波改善が課題となっているが、今年は、よりつながりやすい通信環境を整備するためのプラチナバンドの割り当ても決まった。ソフトバンクモバイルは2012年2月に900メガ・ヘルツ帯のプラチナバンドの電波を獲得、高速データ通信サービス「Soft Bank 4G」の対応エリアを2012年度末に全国政令指定都市の人口カバー率99%へと拡大する。一方、2012年6月には700メガ・ヘルツ帯のプラチナバンドがエヌ・ティ・ティ・ドコモ、KDDI、イー・アクセスの3社に割り当てられた。NTTドコモとKDDIは2015年1月、イー・アクセスも2015年12月から、今回割り当てられた周波数帯でのサービスを開始する予定だ。3社とも今回得た電波を次世代高速通信(LTE)に使う方針にある。
 今後もスマートフォンを含む次世代高速通信への取り組みの強化にともない、関連する設備投資の増加に期待ができそうだ。

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