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コンサルティングの現場から @経営者の2大悩みごと

2014年11月6日

 私たちは、全国の経営者の方から経営にかかわる問題点についてお話を聞く機会が数多くありますが、その中で経営者から聞く悩みごとのトップ2を挙げろと言われれば、1.資金に関する課題と2.ヒトに関する課題になります。ただし、さまざまな企業経営者とお話をしていると、「資金の問題で悩んでいない経営者はいるが、ヒトの問題で悩んでいない経営者は存在しない」ということに気づかされます。

 ヒトの問題では、後継者の問題や幹部人材育成の問題、中堅社員のスキルアップや新入社員の採用や基礎教育の問題などステージ別の問題もあれば、製造現場の社員のスキルアップや営業に携わる社員の営業スキルの問題まで、非常に範囲が広く内容も多岐に渡ることが特徴です。この分野で「問題がない」と言い切れる経営者は稀有な存在で、むしろ多くの経営者が「そこがうちの最大の経営課題だ」と感じています。

 しかし、ヒトの問題を「最大の経営課題」という経営者が多い一方で、その悩みを一つ一つ丁寧に聴き、課題を掘り下げていくと、ヒトの問題以外のところにその「真因」があるケースも多く見受けられます。
 例えば、「従業員のスキルにバラつきがある!」という事象は、最低限の行動を取らせる仕組みがないという「プロセスの問題」だったり、「幹部人材が主体的に考えない!」という事象は、トップダウン型の指示が多く、「考える訓練」の場、機会をつくっていないなど、その原因は、別のところに問題点がある場合がほとんどです。つまり、この「別の問題」こそが悩める経営者が解決すべき課題であったり、解決のための重要なプロセス(解決方法)であったりします。

 多くの経営者は、自社の経営をより良くするために一生懸命です。売上を上げ、より多くのお客さまに自社の商品・サービスを使ってもらうため、利益を創出し、従業員の生活を守り、次なるビジネスチャンスに向けて投資をするため、日々考え、動かれています。
 しかし、自社の問題点や表面的な事象に気づいていても、その事象をもたらしている要因や根本原因(真因)まで、気づかれていることは少ないように思います。
 誰もが、人に話をしていて、考え方がまとまったという経験をお持ちだと思います。そのため、一人で思考を深堀するよりも、自分以外の第三者を鏡とした方が、より深い思考ができるものなのです。(この点は脳科学の面からも実証されています。)

 「何をすべきか」という答えを持っているのは、日々会社のことを考えている経営者であり、そこで働く従業員の方々だと思います。しかし、答えしか渡してくれないコンサルタントは、その答えがいくら秀逸でも、そのコンサルタントがいなくなれば、会社には何も残りません。そこで重要なのは「考えるプロセス」です。プロセスを習得しておけば、新たな問題に遭遇しても、自社で考え、問題を解決する力が蓄積されます。その1つの支援方法が「質問」という手法です。質問を受け、考えて、それを言葉に出す。これを繰り返すことで、経営者の方は、自社の課題に気づき、それらを幹と枝、葉に分類してご自身の思考を強化されているのです。 
 ビジネス支援コンサルティング事業を通じて、帝国データバンクには、「正しく質問するノウハウ」と「全国の支援事例」が蓄積されています。これからこのコラム“コンサルティングの現場から”を通じて学術的な見地からではなく、実際の支援事例から生まれた「気づき」を共有できればと考えています。

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