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与信管理 (33)成長性の目利き

2018年2月5日

成長性分析
 企業の成長性を見る方法として、売上高増加率や経常利益増加率、また、自己資本増加率などの指標で分析するアプローチがあります。
 いずれも、前期比で各科目の増加率を見る指標であり、長いスパンで趨勢をみると、企業の成長過程のみならず、ショックに対する立ち直りのスピードを確認することができます。

 リーマン・ショックなど経済全体に影響の大きかった事象を節目として、以降の成長過程を同業他社で比較すると、柔軟性や競争優位性の裏付けを確認することができます。また、研究開発費を多く使うような業種では、売上高に占める研究開発費の割合の推移を見ながら、新商品や新サービスとして成果につながっているか、という視点で分析することができます。

 成長性分析には他にもさまざまな切り口があり、決算書には示されない従業員数の増減を確認するといった観点もあります。複数の指標を組み合わせて会社の成長過程を追ってみると、良いヒントを得られます。

キャッシュフロー計算書
 資金の流出入を表す財務諸表であるキャッシュフロー計算書(以下、CF計算書)は、キャッシュフロー経営の指標として重要視されています。一方で、CF計算書の作成は金融商品取引法によって主に上場企業には作成義務がありますが、中小企業では義務化されておらず、依然として浸透していないというのが現状です。

 帝国データバンクでは決算書が2期連続で入手できている場合に、独自の方法で推定計算しCF計算書を作成・提供しています。「本業でしっかり稼げているか」「借金返済は順調か」といった審査の視点に加え、「どれだけの資金を投資に振り向けたか」、つまり「将来の成長に向けた布石を打っているか」といったことも確認できます。逆に、会社の本社社屋といった高額な資産を売却処分している場合は、資金的に厳しい状況に迫られて行っているケースも多いことから、事業の縮小、ひいては倒産の可能性も浮かび上がってくることがあります。このように、CF計算書は成長性の目利きに活用することができるでしょう。


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