「箱根駅伝」に向けた観戦準備のススメ
正月の風物詩である箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競争)まであと3カ月を切った。毎年、正月は箱根駅伝を観ながらゆっくりと過ごすという方も多いだろう。来年で87回を迎える歴史ある駅伝大会である。
暑い夏が終わったと思ったらもう正月の話かと思われる方もいるかも知れないが、何も箱根駅伝は正月だけの話ではない。すでに箱根駅伝は始まっているのだ。
箱根駅伝は東京・大手町と箱根・芦ノ湖間を往復する217.9kmの駅伝である。大学対抗であり、関東学連選抜チームも合わせた計20チームが出場する。各校とも優勝や、区間記録などを目指すとともに、上位10位以内に入ることで来年の出場資格(シード権)が得られるかどうかも重要なポイントとなっている。裏を返せば、関東学連選抜チームを除いたシード権が得られなかった9チームは予選会に勝たなくては来年の出場ができないということだ。
今年は10月16日(土)に東京・立川にある自衛隊立川駐屯地と国立昭和記念公園で箱根駅伝の予選会が行われる。シード権を得られなかった前年度の出場校だけでなく、復活出場を狙う大学、初出場を狙う大学など、予選会に向けてコンディションを整えている。
この予選会を勝ち抜くことができるのは走者合計タイムの上位6チームと、5月に行われた関東学生陸上競技対抗選手権大会(インカレ)の成績に基づくポイント制から選ばれる3チームの計9チーム。観測史上最高気温となった今夏も練習を重ねていた各校選手の力が試される。
大学駅伝には三大駅伝と呼ばれる出雲駅伝(10/11)、全日本駅伝(11/7)、箱根駅伝(1/2,3)がある。関東圏の大学にとってみれば、秋に行われる箱根駅伝の予選会も含めた3つの大会を終えて、今年度の集大成となるのが正月の箱根駅伝なのである。時間のある方は、是非とも秋の大会を観に行って、箱根駅伝を観る準備を進めて頂きたい。気になる選手を見つけたり、出身校を応援したり、もしくは若者観察をしたり。また、予選会では緊張感のある結果発表を、選手とともに一喜一憂するのもよいだろう。体力に自信のない方でも、観戦も含め充実したスポーツの秋をお過ごし頂きたい。