SDGsへの取り組みが企業に与える効果分析

SDGs目標直結の「女性登用」の取り組みによる企業への効果
~女性管理職割合が高いほど収益性が高まる傾向~

【要約】

  1. SDGs(持続可能な開発目標)の17の目標のうち、『目標5:ジェンダー平等を実現しよう』は日本の最も重要な課題とされている。特に「国会議員に占める女性の割合」や「男女賃金格差」などに関する評価は低位にとどまっている。
  2. 民間企業のSDGs『目標5:ジェンダー平等を実現しよう』への取り組みとして、積極的に女性を登用することが挙げられる。そこで、本レポートでは企業の女性登用指標と総資産利益率(ROA)の関係をパネル固定効果モデルによる推計によって分析したところ、女性管理職割合が高いほど収益性が高まる傾向にあることがわかった。一方、女性従業員割合の上昇による収益性への影響は統計的に有意ではなかった。

SDGslogo.png

このコンテンツの著作権は株式会社帝国データバンクに帰属します。著作権法の範囲内でご利用いただき、私的利用を超えた複製および転載を固く禁じます。