実録!第8波における新型コロナウイルス感染体験記

現在政府は、新型コロナウイルスに関する感染症法上の分類を2023年5月8日以降に季節性インフルエンザと同様の5類へ引き下げる方針を示しています。長期間にわたる行動制限がなくなることや、指定された医療機関に限定されず早期に診断が受けられるなどメリットは大きいと言えそうです。


ちなみに、帝国データバンクの調査(2022年9月)では感染者の全数把握の見直しや療養期間の短縮などが表明された時期に実施した分類見直しに関して、半数を超える企業で「"5類"相当への運用の見直しが望ましい」という結果となっていました。


さて、私自身は昨年(2022年)年末から今年の年明けまで実際に新型コロナウイルスに感染しています。その間に体験したことや感じたことをここで報告し、分類見直しについて感想を述べたいと思います。


2022年
<12月26日>
  • 子どもが陽性判定を受け、私は濃厚接触者に
  • 子どもはかかりつけの小児科に受診でき、診察と薬を無事確保
  • <12月27日>
  • 在宅で勤務後、猛烈な寒気と倦怠感に襲われる
  • 自宅体温計で40.0℃を記録
  • <12月28日>
  • 体温は39~40℃
  • 抗原検査キットで陽性を確認
  • 自治体ホームページや会社からの指示で、感染日27日、療養期間は28日~2023年1月3日の7日間となる
  • かかりつけ医は年末年始休業のため、常備していた解熱剤を飲み布団の中で終日過ごす
  • 妻も陽性となり、一家で罹患。新型コロナウイルスの感染力の強さを実感した
  • <12月29日>
  • 体温は37.0~38.0台とやや下がるも、寒気と倦怠感は続く
  • 若干であるが水に苦みを感じだす
  • <12月30日>
  • 寒気や倦怠感は収まりつつあるなか、咳や鼻水といった風邪症状が現れる
  • ここでやっと自治体の感染症陽性登録センターへ申し込み。発症当初は布団から起きられず登録作業も億劫になり後手後手に
  • 再び体温は39.0℃台に
  • <12月31日>
  • 徐々に寒気や倦怠感は収まるも、体温は依然として38℃台
  • 常備薬が少なくなってきたため、救急外来を行っている総合病院に朝から電話をかけ続けるも、安静にしていれば治るというニュアンスで断られてしまい、受診を断念
  • その後、ファストドクター株式会社(TDBコード:815019655)が手がけるオンライン診療を受診。無事、医師の診察と薬の処方を受ける
  • 医師と対話でき的確な診断がある安心感は、身体の回復には良薬と感じる

  • 2023年
    <1月1日>
  • 風邪症状はあるが味覚障害は直った模様、体温は37.0℃台後半に
  • 徐々に食欲が戻る
  • <1月2日>
  • 前日と同様に風邪症状、体温は依然37.0℃台後半
  • <1月3日>
  • 咳や鼻水は続くが、ついに平熱へ
  • <1月4日>
  • 療養期間終了
  • 咳、鼻水が残るため、発熱外来、風邪症状の診察を行う病院へ何軒か電話をかけたがすべて予約一杯のため受診できず
  • 療養期間明け3日後にやっとかかりつけ医へ

  • 実際に新型コロナウイルスに感染して、一番に感じたことは発熱症状の患者を受け入れることができる病院の少なさです。もちろん年末年始という時期と重なった部分はありますが、頭では分かっていてもなかなか受け入れてもらえない点を目の当たりにした瞬間でした。


    受け入れ可能な病院であっても事前予約が必須であることや当日の空きがすぐになくなってしまう状況は、重症化の危険がある患者を見逃してしまうのではと感じたところです。
    やはり、医師からの診断、対話ができることは何よりも大事なクスリではないでしょうか。


    今後5類へ引き下げられることになっても、すぐに環境が切り替わることは難しいかもしれません。しかし、少しでもこうした安心感を得やすくなる環境に変化するのではと期待しています。








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